新年度に入り、早い人では夏前くらいには夜勤が始まる助産師さん、看護師さんもいると思います!
わたしが夜勤、できるのかな?
と不安に思っている方もいるでしょう。
この記事では
・助産師(看護師)の夜勤は大変なのか ・夜勤をしているときの生活リズムってどんな感じ? ・夜勤専従として数ヶ月働いていた筆者が感じたこと
について解説していきます!
これから夜勤に入る新人助産師、看護師さんや夜勤専従で働く助産師さん、看護師さんにおすすめです!
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結論、助産師(看護師)の夜勤は大変です!
わたし自身、総合病院で働いていたときは日勤・夜勤のミックス、クリニックでは数ヶ月間夜勤専従として働いていました。
なぜ助産師(看護師)の夜勤は大変なのでしょうか。
そもそも夜勤の時間帯は?
病院やクリニックによって就業時間はまちまちですが、わたしが病院で働いていたときの一例を出しますね。
ちなみにわたしは新人~2、3年目あたりまで3交代、そこから制度が代わり2交代の生活をしていました。
3交代の場合
3交代の場合は、「準夜勤」と「深夜勤」というものがあります。
■準夜勤→16:30~翌1:00(休憩45分) ■深夜勤→0:45~9:30(休憩45分)
ちなみに日勤は8:30~17:00なのですが、「日勤深夜」というものがありました。
17:00勤務が終了した後にちょいと仮眠をとり翌0:45から勤務というカオスなシフト。
わたしは病院から自宅まで30分圏内のところに住んでいましたが、帰る時間を寝る時間に充てたいと考え、帰らずに病院に泊まっていました。
そして準夜勤の場合も深夜勤の場合も、翌日はお休みをいただいていました。
が、準夜勤の場合、翌1:00に勤務が終了するのですが…。ということは、勤務終了時刻がすでに翌日の休日に差し掛かっていて。
これは解せませんでしたね…。
ちなみに今働いている別の総合病院は3交代で勤務が組まれていますが、だいたいの時間は同じような感じ。
ただ違うのは、日勤深夜はなく午前勤深夜。準夜勤の場合は翌日午後勤という感じで、みんないつ休んでいるの?という印象です。(わたしは日勤パートなのでその辺の事情はよくわからず傍から見た印象のみ)
ちなみに休憩は45分間という決まりでしたが、落ち着いている夜勤のときは数時間仮眠をとって回していました。
2交代の場合
2交代の場合はシンプルで、夜勤という構成のみ。
■夜勤→16:30~翌9:45(休憩2時間)
休憩は2時間でしたが、落ち着いている夜勤の日は計3時間ほど休憩をとったり融通を利かせていました。
ちなみに総合病院で夜勤をやっているときは3人で、クリニックのときは2人で夜勤を回していましたよ。
これは病床数によってスタッフ数は変わると思います。
夜勤って何するの?
夜勤って、やることそんなにないんじゃないの?と思われがちですが、実は結構いっぱいあるんです。
わたしは産婦人科病棟にいましたが、ときどき他科の女性の方もいたので、助産師業務だけではなく看護師業務をしていたのでその一例をご紹介します。
看護師さんも参考になるかと思います。
ラウンド(見回り)
ラウンド=巡回です。
血圧や体温などバイタルサインを測らせてもらったり、点滴管理をしたり、カテーテル管理をしたりなど。
諸々の測定が終わっても3時間毎に生存確認のために病室の見回りは欠かせません。
特に産婦人科の場合、お母さんたちは真夜中でもがんばって起きて授乳をしています。
がんばりすぎて辛くなってしまっているお母さんもいて、泣き出してしまうお母さんもいるほど。
そういう人の話を聞いて、メンタルケアをするのは助産師の仕事です。
電話対応、お産の介助
夜勤で多いのがお産の対応。
これからお産をする人は、病棟に直接電話をかけてきます。
なので助産師は妊婦さんに現在の状況を伺い、入院をするか否かの判断をしなくてはなりません。
出産に至るまでのサポートはもちろんのこと、出産に立ち会い赤ちゃんを取り上げることも助産師の仕事。
自分が仮眠していても起こされることがしばしばありました。
少ないマンパワーでやる分、緊張するし神経も使います。
赤ちゃんの授乳、授乳介助
母児同室や別室で変わると思いますが、ナースステーションでお預かりしている赤ちゃんがいる場合はスタッフでミルクをあげます。
また夜中に多くなるのが授乳のサポート。
お母さんたちは夜頑張って起きて授乳をしていますが、「うまく飲ませられない」と悩むこともしばしば。
上手に授乳ができるように少しお手伝いをさせてもらっています。
トイレ誘導、オムツ交換、体位変換
産婦人科で入院されている方は若い方が多く、ほとんどが自立している人です。
混合病棟の場合は内科など他科が入っているため、介護度が高い方がいるときもあります。
トイレ誘導や2~3時間おきのオムツ確認、褥瘡を予防するための体位変換をしていきます。
時々、不穏な患者さんがいるとお産をしている最中に歩き出したりしてしまうことも。
転倒するリスクがあるのでめちゃくちゃ怖いです。
夜勤をしているときの生活リズムってどんな感じ?
遅寝遅起きになる
夜仕事をして、日中寝るような形になるので夜勤の前日は少し夜更かしをしていました。
そして目覚ましをかけずに寝て、自然の目覚めで起きます。
起きるとだいたい朝食の時間にしては少し遅いよね、という時間に目覚めるので、朝食兼昼食を食べて…
その後、人によっては仮眠をとる人もいるようなのですが、わたしは特にとらず、昼食後1時間程度経ってからお風呂に入ってゆっくりした後夜勤に出かけるという生活をしていました。
夜勤明けはとにかく眠いけど、生活リズムを戻さないといけないから必死に起きる
特に夜勤専従をしていた頃は、夜勤だけの生活なので生活リズムが一般の人と違うことに危機感を覚えていました。
夜勤だけだと体調やメンタルがやられる!と思っていたので、必死に元の生活リズムに戻そうとしていて。
なので、夜勤明けは基本的に起きている生活。
もしもすごく眠かったら1時間だけ昼寝をする、といったように夜にしっかりと睡眠時間を確保できるように工夫していました。
それはそれでしんどかったですけどね。笑
だけど、それのおかげか夜勤から日勤のお仕事に戻ったときに、スムーズに対応することができました。
夜勤専従として数ヶ月働いた筆者が感じたこと
わたし自身、クリニックで数ヶ月間夜勤専従として働かせていただきました。
クリニックだったから夜お産もそれなりにあって、休憩できないこともたまーに。
結局、いろいろあって辞めることになったのですが、数ヶ月働いていて感じたことについて…。
患者さんと深く関われない
夜勤というマンパワーが足りない中でお産もあるため、しっかり患者さんと向き合いたいと思うのにそれが難しい現実があります。
しっかり母乳ケアをしてあげたい!患者さんの話をたくさん聞いてあげたい!と時間を捻出するのはとても難しかった記憶です。
そこは夜勤専従としてジレンマを感じていました。
お産に神経を使う
こちらもマンパワーの問題。
限られた人数の中で出産の対応をしなければならないのはとてもプレッシャーでした。
お母さんの命と赤ちゃんの命、どちらも守らなくてはなりません。
すごく心が緊張し、夜勤が終わった後はへとへとです。
お産に神経は使うけど、お産の介助をたくさんできる
出産は夜になると多くなるので、お産の勉強をしたい!たくさん赤ちゃんを取り上げたい!という人は夜勤専従がおすすめです。
施設にもよりますが、月40~50件の分娩件数がある施設だと一晩1~2人くらい生まれるのではないかな…と。
ただ、分娩進行者が全然いない日もあればたくさんいる日もあれば…それはまちまちですね。
ぶっちゃけ、わたし自身はお産はご縁だと思っているので、たまたま巡り合ったら取り上げる程度で良いし、そんなにがつがつお産介助をしたくない人なので、一晩に何人も取り上げるのは体も心も疲弊しました。勉強にはなりましたが。
やることはたくさんあるけど、勉強になる!
夜勤や夜勤専従では、業務時間が長い分たくさんやることがあります。
これから夜勤をするうえで不安だな~、できるかな?と思う人にとっては、少しビビらせてしまうような内容だったかもしれません。
が、出産に多く立ち会えて学べることもたくさんあります。
また夜勤の場合、夜勤明けで(元気があれば)出かけられます。
平日の日中ってテーマパークやショッピングモールとか、人がそこまで多くないから少し得した気分になるんですよね。
そこは夜勤のメリットかもしれません。
これから夜勤をやられる方は体調に気を付けてお仕事なさってくださいね。