助産師の働き方

助産師の転職タイミングは何年目がベスト?【転職経験者が解説】

現役助産師パラレルワーカーのまったです。

ちょうど3月は年度末で、別れの季節ですね。

4月から新しい場所で働くという人もいるのではないでしょうか。

中には、キャリアアップや自分のやりたいことを極めるために転職をしようかどうしようか悩んでいる人もいらっしゃるかと思います。

ただ、転職をするには経験年数何年目くらいで行けばいいの?と疑問を持ち、前に踏み出せない人もいるでしょう。

この記事を読むと、

・助産師として転職するならいつがいいかわかる
・どのように転職先を見つけたらいいかがわかる

転職経験があるわたしが、自分の経験をふまえてお伝えしていきます。

転職をするのに一歩踏み出せない方、どのように働き先を見つけたらいいか悩んでいる人におすすめです。

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転職をするなら、ある程度経験を積んだ3~4年目くらいがオススメ

病院によって「クリニカルラダー」という臨床実践能力に関する評価のシステムを導入しているところがあります。

クリニカルラダーはおおまかに言うと、レベル1からレベル4まであって、レベル1は新人、レベル4が5年目以上。

経験年数3~4年目はだいたいレベル2かレベル3くらいです。

経験年数3~4年目は、看護技術を一通り学んで実践できますし、覚えなければならない業務も一段落しているでしょう。

病院やクリニックによると思いますが、病棟での業務の他、産婦人科外来や助産師外来を任されている人もいるかもしれません。

自分の業務ができて、かつ周りのことも見えるようになっているのが3~4年目。

新たな環境に行っても、基本的な技術や業務ができていればそんなに困ることはありません。

経験が浅いと転職に不利?

転職に「不利」というわけではありません。

ですが、転職場所によっては経験者募集をしているところもぼちぼち見受けられます。

特にクリニックで分娩件数が月に何十件、何百件とあるところは即戦力が欲しいので、経験者を募集しているところが多いですね。

経験が少なくても、助産師募集をしているところは探せば必ずあります。

今の職場で働き続けていて不満が募る、メンタルが辛いなど体調に影響を及ぼす場合は、すぐに新たな就職先を見つけた方がいいでしょう。

クリニックで働いているとき、1~2年目の子いました。
未経験新人さんOKを謳っているクリニックでしたよ。

それに、知識がそんなにない状態でも新たな病院やクリニックの知識や技術が学べます。

ある意味ラッキーかもしれません。

経験がある程度あると、「前のところではこうだったのに…」と受け入れがたいこともあるので。笑

まったの転職経験談【クリニック→病院】

わたしは総合病院で約10年働いた後、引っ越して数ヶ月ニート生活、その後クリニックに勤務し3ヶ月で退職、現在は別の総合病院で働いています。

最初のクリニック勤務は、転職サイトを利用して就職先を決めました。

以前の総合病院を辞めたきっかけは、結婚のため。

3月に退職することが決定していたので、だいたい12月末から1月初めから転職活動を始めました。

助産院開業の準備や活動をしていきたかったのと、生活資金を集めたかったため『夜勤専従』という働き方をチョイス。

転職サイトや夜勤専従については今度また解説しますね。

夜勤専従だと給料が高いし、夜勤明けで日中自分のことができるからね…!

わたしの転職先条件は、

・ある程度の給料がいただける
・WワークOK
・お産もぼちぼちとれる

これくらいしか考えていませんでした。

この条件で引っかかったのがクリニック2件。

2件面接に行き、雰囲気の良い方を選んでいざ働いたのですが…。

夜勤専従めちゃくそ辛くて、精神を病んで3ヶ月で退職しました。笑

この経験で『健康が資本、自分の体が健康でなければ何もできない』と思い、夜勤生活を脱却。

転職サイトを利用すると莫大なお金が行き来する、というのを聞き、今度は転職サイトを利用せずに自分でネットで調べて自ら応募したのが現在の総合病院。

前のクリニック転職のときは、院内見学が一切なかったので雰囲気が一切つかめなかったのですが、総合病院に就職する前は院内と外来見学をさせてくださり、スタッフの雰囲気を実際に感じることができました。

そのときの条件はというと、

・WワークOK
・お産がそんなにないところ(月30件程度でOK)
・無痛分娩やっていないところ
・スタッフの雰囲気が良い
・日勤のみ、週4日OKのところ

2つ目の『お産がそんなにないところ』という条件は、わたし自身今まで250件くらいお産を取らせてもらっていてクリニックでの分娩介助を経験したときに、しっくり来ない感じがあり…。

周りの雰囲気もあったのかもしれないのですが、「わたし、そんなにもうお産は取らなくてもいいな」と思ったのです。

お産はご縁なので、そんなにガツガツせずに巡り合ったときに介助させていただけるくらいでありがたいなと。

また無痛分娩をたくさんやっていたクリニックでした。

無痛分娩介助をしていて、人間って何なんだ?医療って何だ?出産って何だ?と負のループに陥り、しっくり感がなかった。

助産師の存在意義がわからなくなって、自然分娩を見たいなと思ったため無痛分娩をやっていないところをチョイスしました。

今の病院はお産の件数は少ないですが、定時で帰れるしスタッフの雰囲気もいいし、素敵な環境にいさせてもらえていて感謝しかありません。

自分がどのように働きたいかをしっかり考えるべき。

初めての転職のときに後悔したことは、働き先の条件をしっかり決めていなかったこと。

『ある程度の給料がいただける』→月にいくらで、年収はいくらがいいの?

『お産がぼちぼちとれる』→月の分娩件数がどれくらいで、夜間の分娩件数は何件?夜間の分娩対応はどんな感じ?

といったように自分がどのように働きたいかの条件をしっかり考えるべきでした。

これを読んでいる人の中には、お産をもっと極めたい!母乳ケアを極めたい!とかスタッフの雰囲気がもっといい場所に行きたい!とか、いろんな思いを持っている人がいると思います。

転職に失敗しないためにも、具体的に自分は何がやりたいのか、これは譲れないぞ!という条件をノートに書きだしてみると、自分にぴったりな職場が見つかるかもしれません。

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まった

助産師10年目|出張助産院運営、医療ライター、病院勤務、助産師学校実習指導教員|アラサー

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